越後から関東平野に出るための要所である沼田城。
岩櫃城から転進すると、岩櫃という逼塞した城を本拠地にしていた眞田氏としては、関東平野に進出する手がかりとして、どうしてもこの地が欲しかったであろうということが理解できるように思います。
上越線沼田駅から城までは、徒歩約20分といったところですが、駅と城との高低差が50メートル程度あるので、足腰が弱い人は結構大変かもしれません(駅には注意書きが書いてありますが)。
城跡で残されている遺構は、堀、土塁と櫓の土台を形成した石垣の一部程度であり、眞田氏を巡る経緯で有名な城ですが、遺構は少ないと感じます。
城内は公園となっており、御城印を配布している観光協会(沼田城の全景の模型があります)は公園内にあります。
写真に掲載した櫓(時鐘)は、復元ですが、なかなか良い佇まいを持っています。
冒頭に述べたように、小高い丘の上に位置するので、眼下には上越線や国道を納め、名胡桃城を遠望できます。
北条側(城代の猪俣氏)の視点から見ると、この名胡桃城が本丸からの視野に収まるというのは確かに目障りであったろうと思われます。
城内を一回りして、30分程度というところだと思います。
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