まつおやまじょう

松尾山城

岐阜県不破郡

別名 : 長亭軒城
旧国名 : 美濃

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堀切
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玉城 (2025/04/05 訪問)

 関ケ原の戦いで豊臣秀頼が出陣したときのための陣城ではないかという説もある城址です。城びとには未登録の城址で、関ケ原近郊のため松尾山城の周辺観光で投稿しました。関ケ原古戦場の西方、大谷吉継ら西軍武将の陣跡よりさらに奥まった場所に位置しています。登城路は大谷吉継の陣の西側にある林道を北へ進むと左手に城山への案内があります。登城路は整備されていて20分くらいで主郭へ行くことができました。東側の登城路は尾根道になっていて西側は堀切があり防御されています。北と南は腰曲輪があり、その下は急斜面になっていていくつかの竪堀を観ることができます。竪堀は浅くなっていますが、ほぼネットなどで見た縄張り図どおりにありました。
 説明板には南北朝時代に佐竹義春がここに砦を築き、戦国時代には浜六兵衛や杉山内蔵助がいたと書いてありました。杉山内蔵助は竹中氏の家臣と思われます。自分としては現地に行って見て規模などから豊臣秀頼本陣予定地説には違和感を持ちました。この地は北国街道や中山道が走る要衝地であり城は戦国時代に修復され、斎藤氏、織田氏などが街道の監視、抑えとしていたのではないでしょうか。ただ豊臣秀頼本陣予定地説もおもしろいので、今後も経過を注視していきます。
 ところで玉地区には旧軍時代に名古屋陸軍兵器補給廠関ケ原分廠(玉の火薬庫)が置かれていました。玉城の遺構もその範囲に含まれていますが、ほとんど改変がされていなかったようです。ただ「陸軍境」の石柱とコンクリート柱が西尾根まで続いていました。曲輪内にはいくつか穴があり井戸跡かと思いましたが、陸軍の蛸壺壕の跡のようです。
 比較的遺構も残り登城路も整備されていて散策しやすい城址です。

 豊臣秀頼本陣予定説が出る前から気になっていた城址です。花粉症に悩まされる今日この頃ですが、山城のシーズンもそろそろ終わりのため思い切って行って来ました。主要な部分だけであれば夏に来ても見学できると思います。ただ近くには「クマ出没注意」の看板がありました。

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todo94

関ヶ原陣跡制覇ウォーキング (2024/09/29 訪問)

関ヶ原陣跡制覇ウォーキングに参加してきました。選択したのは勿論、松尾山城迄めぐる制覇コースです。諏訪湖1周とほぼ同じ16kmのコースでしたが8:30に出発し、正午過ぎに完歩達成しました。関ケ原の古戦場を散策するのは実に19年ぶりで松尾山ですら前回の攻城から14年が経ってしまっていました。スタート地点付近は、近くに巨大箱物もできていてきれいな公園として整備されていてとても新鮮でした。細川忠興陣跡、黒田長政・竹中重門陣跡、本田忠勝陣跡、藤堂高虎・京極高知陣跡、福島正則陣跡、脇坂安治陣跡などは今回が初チェックでしたし、松尾山城の散策マップも手に入れることができて収穫の多いウォーキングとなりました。参加費1000円でタオルが頂け、バナナ、ペットボトル飲料、キャンディーが供されるなどお得感が高かったです。松尾山城は先を急いでしまったためくまなくすべての郭を回れたわけではないので、また機会があったら訪れてみたいと思います。

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小城小次郎

東西どちらも勝たせられた男 (2024/02/11 訪問)

関ヶ原の折、このお城に陣取った小早川秀秋はここから戦況を見て東軍を選択することとなる。たった一人の判断でどちらをも勝たせられる状況にあった秀秋の心に去来したものは何だったのか。城跡は今も端正な縄張を残す。

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T-Shionoya

関ヶ原の城郭訪問第2段 松尾山城 (2024/03/30 訪問)

2月に関ヶ原で聴講した「山城シンポジウム江濃境目の城」で"城"であることを知り、前回投稿した菩提山城に続き3月末に訪れた岐阜県不破郡関ヶ原町の松尾山城。

関ヶ原盆地の南、比高150~200mほどの松尾山山頂エリアに築かれた城。
山麓の東山道には、嘗て畿内と東国の出入りを監視する関所が設置されたポイント。

築城時期は不明だが、1500年代中頃まで浅井方の城として堀氏などが在城。
1570年の信長の近江侵攻で開城し、以後は不破光治がしばらく城主を務め廃城に。
その後、関ヶ原合戦前に石田三成の命で伊藤盛正が再建・警備していたが、合戦前日に小早川秀秋が盛正を追い払ったとのこと。

現在は関ヶ原史跡の1つとしてハイキングコースが整備され、主郭からは関ヶ原一帯が一望可能なスポット。

訪問時、関ヶ原からの新しそうな登山道で入城したが、馬出状の曲輪から土橋や枡形虎口を経て主郭へ入る南からのルートの方が城へ入り込む雰囲気を味わえる印象。
メインの遊歩道を外れると整備状況は良くないが、各曲輪は土塁で囲まれており、主郭西側の谷の喰違い土塁も見どころの1つ。
城域滞在時間2時間の松尾山"城"が、私の城郭巡りの180城目となりました。

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城郭情報

分類・構造 山城
築城主 富島氏
築城年 応永年間(1394〜1428)
主な改修者 小早川秀秋
主な城主 富島氏、不破氏、小早川氏
遺構 曲輪、土塁、堀切、竪堀、井戸
指定文化財 町史跡(松尾山城址)
再建造物 石碑、説明板
住所 岐阜県不破郡関ケ原町松尾
問い合わせ先 関ケ原町教育委員会事務局社会教育課
問い合わせ先電話番号 0584-43-1289