中山御殿跡までは車で行けるので迷うが、まず歴史資料館を訪ねて相談。DVDや模型を見ながら登城に関する概要説明を10分程度受けて案内図をもらうが、U字型の構造がちょっと小谷城に似ている印象。結局下から登城したが、結果的にはそれでよかった。アチコチゆっくり見て往復2時間程度。近年かなり整備したようで全体的には歩きやすくなっており、城内の各郭まで職員の軽自動車が往来しているのに驚く。石垣は結構残ってはいるが、発掘時に新たに積み増したものが混在しており、上手く加工処理しているので良くも悪くも新旧の違いが判らないのがちょっとモヤモヤする。往路と復路は別ルートを推奨しているものの、土塁跡(虎口かと思ったら、工事用に破壊して作った道らしい)からの下りは結構道が悪く急で狭いので多少気を付ける必要がある。
帰りにも歴史資料館を訪ねて登城中に感じた疑問点について色々と尋ねると、模型(凄くよくできているので必見)や航空写真を用いて30分程度かけて親切に説明してくれ「英雄たちの選択」撮影秘話等々興味深い話も教えてくれた。ここは3大山城には入っていない(5大山城には入っている)ものの、雑誌「歴史人」で唯一100点満点獲得したことにより「日本最高の山城」としてアピールしており、監修した小和田先生(息子)のサインも見せてくれた。また、地元では「山中鹿介を大河ドラマの主人公に」という運動もしていて町全体での盛り上げムードが感じられる。
尚、現在の道の駅駐車場からの登城ルートは観光用に作ったもので、本来の登城ルートは菅谷口からのルートとのこと。城安寺のある菅谷口からは車で登れるのだが、結局は中山御殿跡前の駐車場に到達するので車で一周できるようになっている。ちなみに、中山御殿跡前の駐車場隣(大手門前)には民家が一軒あるのだが、地元では「城主」と呼ばれているようである。
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