寄居町のHPには、「花園城の背面を守るために設けられた砦。堀・土橋・土塁の一部が残存しています。文献資料は存在しません。」と載るのみ。
藤田氏に関係深い少林寺から出発。ここは五百羅漢像と千体荒神石碑が有名で、円良田湖などを絡めてハイキングコースになっている。本堂の左から九十九折りの坂が始まる。最初から羅漢様が並びだす。途中で千体荒神板碑の道を分ける。帰路は板碑の道を下る。峠に出るとやや広い場所に、説明板と釈迦三尊像・十六羅漢像が祀られている。案内には天保3年(1832)に安置し、信仰の道場として現在まで続いている、と載る。
西に円良田湖へ下る道があるが、そのまま尾根を直進する。緩やかな登りが続き、主郭の東郭から城塁感が出てくる。上った先に鳥居が見えだし、鳥居先が土橋、左右に空堀、石段で上れば主郭。主郭は御岳神社が祀られているが社殿らしき建屋はなく、何々大明神などと刻まれた石碑が多く立ち並ぶ。主郭の南・西下には小郭が確認でき、鳥居から西へ行くと郭・横堀・竪堀が眺められる。
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