移動効率優先で、いつも大阪遠征の最後に持ってきていた大阪城。時間がたりなくて、駆け足でまわる・少しだけ見る・行くのをあきらめるということが3回続いていました。
今回も千早城→烏帽子形城をまわったあとの訪問で、閉城(17時)までに許された時間は約2時間。
いつもより長めではありますが、とても2時間で見尽くせる城郭ではないので、心のままに歩きまわるのはやめて、あらかじめ見学ポイントを絞ってコースを決めてまわることにしました。
JR線移動だったので下車したのは森ノ宮駅です。
まずは外すことのできない南外堀越しの一番櫓と六番櫓。長大な石垣と2基の現存櫓は遠目で見てこその美しい景観。5基の仲間を失いながらも堂々としたその立ち姿に感慨も一入です。
続いて大手門と多聞櫓、千貫櫓。枡形内の個性的な石垣たちは眺めているだけで楽しいです。
太鼓櫓跡の近くに石山本願寺跡の説明板が立っていました。正確な位置や伽藍跡は未確認だそうですが、大阪城の歴史を繙くときに欠かせない石山本願寺。この地に拘った信長と秀吉の野望を垣間見た気がしました。
秀吉公・秀頼公・秀長卿をご祭神とする豊国神社は人がいっぱいで、やはりここは徳川ではなく豊臣の大阪城なんだなあと実感しました。
そしていよいよ桜門から本丸へ。枡形の蛸石をカメラに収め天守へと向かいました。荘厳な天守外観はカメラと記憶にしっかりと収めましたが、入館はかなりの行列だったので諦めました。再建天守シリーズの城カードもゲットできずです。
江戸幕府の金庫、金蔵は建設中の豊臣期石垣公開施設に埋もれるようにありました。あまり人目に触れることもないのかなという感じですが、これも今しか見られない光景なのでがっかり感はありません。石垣公開施設の完成後(来秋に再延期されているようです)、このあたりがどのようになるのか楽しみです。
ここから、梅林を見下ろす内堀沿いの馬印櫓跡、月見櫓跡、糒櫓跡を歩きました。大阪城にも“誰もいないエリア”が存在するんだなぁ……。銃眼や刻印石と静かに触れ合うひとときを過ごしました。
山里丸に抜け出て、石垣の機銃掃射痕、隠し曲輪、秀頼と淀殿の自刃の地の碑と忠霊塔、刻印石広場とまわり、極楽橋から京橋口へ向かいました。焼け跡の残る石垣など気になるところもありましたが、もうタイムアップ寸前、西の丸庭園は諦めざるを得ず、焔硝蔵も遠くからちらりと見るにとどまりました。
京橋口から退出後は西外堀から乾櫓の鑑賞を。名残惜しくもありましたが、夕日を浴びて水鏡に映る櫓がとてもきれいで、また来たいなと思いました。(今度は朝イチで!!)
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