本宮山城は静岡県掛川市にある遠江国一宮の事任八幡宮の本宮山の山頂に築かれていました。この事任(ことのまま)八幡宮は願いが「言のまま」に叶うと社として古くから信仰されてきたようです。ようは語呂あわせが民衆の間で良いふうに解釈されてきたわけですが、清少納言も「枕草子」の中で「ことのままの明神、いとたのもし。さのみ聞きけんとや言われたまはんと思ふぞ、いとをかしき(抜粋)。」と紹介していますが、清少納言らしい皮肉もちょっぴり入っているとする指摘もあるようです。
物事を自分たちに都合よく解釈して喧伝するということは、今の我々やマスコミにも当てはまるのではないでしょうか。
そんなわけでこの比高100mほどの山城は城好き以外の人々にも、けっこうな人気があるようです。清少納言に皮肉を受けて尚、願いをかけたいという欲求が湧いてくることを否定できません。皆さんなら何を願うでしょうか?
本宮山城は今川氏の被官・加茂氏の城だったと伝わります。参拝者が頻繁に訪れるだけあって道はそんなに険しくなく、鉄塔の有る曲輪や扁平地を西に進んでいくと磐座のように御神体らしき岩が複数存在する主郭にたどり着きます。
永禄12年(1569)徳川家康の掛川城侵攻の際に加毛氏らは籠城して抵抗しますが、衆寡敵せず落城し、千人余が討ち取られてしまったそうです。そんな悲劇があったとは知らずに、これからも多くの人が参拝しに来ると思います。南無南無‥
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