牧戸城(城びと未登録)は主郭と西曲輪・南曲輪の3つの曲輪からなり、ほぼ全周を横堀がめぐっています。金森長近が飛騨攻めで向牧戸城攻略のために築いた陣城とも、川尻氏が築き荘川対岸の向牧戸城と一体になって金森軍に対抗した一城別郭の城ともいわれますが、詳細は不明です。
登城口近くの国道の広い路側帯に駐車して登城開始。お地蔵さんと牧戸城址の案内表示がある登城口から整備された登城道を進むこと約5分で西曲輪の虎口に到達。虎口脇の土塁には内側にも外側にもところどころ石積が見られ、西曲輪内を区画するように(あるいは蔀土塁的に)石塁が設けられています。西曲輪から虎口を抜けて主郭へ向かうと、主郭の全周は土塁と横堀がめぐり、西側と南側に虎口が開口しています。牧戸城址の標柱も立てられていました。南側の虎口から土橋を渡ったところが南曲輪。主郭側を除く三方を土塁と横堀で囲み、南東隅に虎口がある…にはありますが、ずいぶんと浅くなっていました。南曲輪の南斜面は樹木が大規模に伐採されていて、荘川をはさんですぐそこに向牧戸城を見渡すことができます。なるほど、川をはさんでにらみ合う陣城とも、川の両岸を抑えて対抗する一城別郭の城とも、どちらとも考えられる眺めでした。
牧戸城も10分あまりでひとめぐりできる小さな城ですが、綺麗に整備され、虎口や土塁や横堀が状態良く遺っていて期待以上に見応えがありました。城郭放浪記さんで縄張図も公開されていますので、向牧戸城とあわせてぜひ。
…と、ここまでで今回の飛騨遠征(金龍紀行)は終了。広瀬城、高堂城、帰雲城など金森長近が攻略した城ももっとめぐりたかったところですが、おおむね目的は果たせたので残りはまたの機会の楽しみに、ということにしておきましょう。
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