山形城、米沢城、上山城と、山形新幹線沿線のお城を訪問した際、新庄城にも行けないものかと時刻表と睨めっこしたことはあったのですが、タイトな行程になりそうで見送っていました。
しかし〈いつか〉は向こうからはやってきてくれないもの。気になるところは行ける時に行っておこうという気持ちと山形新幹線完乗目的もあり出かけてきました。
狙いはこの春デビューのE 8系でしたが満席だったのでE 3系で出発。帰りは臨時快速の陸羽東線で仙台経由で帰ることにしたので新庄滞在時間は1時間半。この規模のお城の見学時間としてはギリギリ最低ラインといったところです。
それなのに!新庄駅に着いたら先に出たE8が待機していて、E3と並んだ姿があまりにかわいくて離れがたくなり…。写真を撮ったり秋田方面へ向かう奥羽本線を見送ったりしているとどんどん時間が過ぎていってしまいました😱
新庄駅から新庄城までは徒歩10分強。大通りをまっすぐです。途中に三の堀跡、二の堀跡の標柱があり、本丸へ向かっているのを実感できました。標柱がなかったらただ通り抜けていただろうと思うので、ありがたいです。
三の丸と二の丸の間にある少し広めの交差点が鉤型になっていて、思わず足を止めてしまいました。ほかの町でも何度も見てきたこの感じ…。古地図で確認してみると大手口と一致しそうです。
実に感慨深い…。行きも帰りも立ち尽くして車の往来をしばし眺めておりました。
初めて訪れる町の静かな通りをワクワクしながら眺め歩くこのひととき。人生の忘れられない時間、大切な思い出になります。
新庄城は〈最上公園〉として整備公開されていました。しっとりと雨に濡れる紫陽花は町のシンボルでもあります。
園内は水堀に土塁、表御門石垣と城の痕跡がしっかりとありました。土塁の上、隅櫓跡の窪みは二層の武器櫓があった名残り。ここがいちばんリアリティがあり、印象深かったです。
二の丸跡から水堀沿いを歩き、北側の裏御門、大納戸跡の方へ行ってみました。方形の近世城郭を思い描きながら歩いていると往時の姿が浮かび上がってきます。
駅へ戻りつつ市役所へまわってみると「新庄開府400年」の大看板が掲げられていました。来年が400年の記念の年だそうです。通りの地面に敷かれた町の伝統を表現したタイルなどからも歴史を大切に守っていこうとしていることが伝わってきました。
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