城への道は楽しい道ー-。中古で買った書籍になんと城郭考古学者・千田嘉博先生の直筆(多分)が!
お城好きにとっての“神”と崇拝する向きもちらほら。首からカメラをぶら下げて現場に赴くと、そのテンションはやや常人離れしたものになる(だって神だから?)。
歴史家・磯田道史氏との相乗効果もあってか露出度は年々増すばかり。相思相愛であろうこのふたりがテレビ番組で絡むと、時に進行役や他のゲストを置き去りにしてしまいそうな危うさが漂うところがたまらなく好きだ(笑)。
一方で苦労人だという見方も。ご本人が別の著書で語ったところによれば、考古学は文字史料がない時代の歴史や文化を、その時代の遺構や遺物から解き明かそうとする学問。そうした一次資料が残されている時代につくられた城郭に考古学的アプローチを試みるのは当初、かなりの異端とされたのだとか。
が、今ではすっかり一般層に浸透して引っ張り蛸。そんな「千田先生」でググると、自動予測キーワードの中に「かわいい」の文字。たしかに画面の中の茶目っけたっぷりのおじさまはそう見えます。他方、そのメディア戦略はなかなかの“軍師”っぷりだと思うのは私だけでしょうか。
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