【一之瀬城】
<駐車場他>一之瀬城東の城跡駐車場あり。トイレあり。
<交通手段>車
<見所>東の城:堀切・主郭切岸 西の城:堀切・石積み
<感想>日帰り伊勢志摩の平山城巡り旅ラスト9城目。現地説明板によると一之瀬城は南北朝時代、豪族の愛洲氏が本拠地とした城でした。1337年には後醍醐天皇の息子宗良親王を一之瀬城に迎えています。先に行った五ヶ所城の情報によると愛洲氏は宝徳年間(1449~1452年)にこの一之瀬城から五ヶ所城へ本拠地を移したようです。
東の城:登城口に登城記録ノートとA4コピーの縄張図が置かれています。一之瀬神社の背後に主郭があります。主郭の周囲を堀で囲み、北側に深い堀切を備えています。横堀北東部から東方向に竪堀が落ちていますが、現在は少し薄くなっています。主郭の切岸は高く周囲から屹立しています。神社の場所もおそらく副郭的な広い曲輪だったろうと思われますがここから麓部分は改変されていて雰囲気は感じ取れません。尾根南端に物見櫓跡があります。
西の城:東の城から徒歩で行きました。登城口横に向井将監館跡があります。ちょっと鬱蒼としていますが居館跡の基壇の石積みが僅かに見えます。登城口からすぐに谷下の削平地に寺院跡があります。脇の尾根上を登って行きます。尾根に2か所尾根を仕切る石積み遺構があります。防御壁・柵か何かの基壇石積みのようにも見えます。珍しい遺構です。主郭手前から連段になっていて、主郭の手前に空堀があります。石段は当時のものか?主郭の削平地はやや小さく、主郭背後から深い連続堀切があり見応えがあります。西の城は山城でした。個人的にはこちらの方が見応えがあったので両城行って十分満足できる城跡かと思います。
これにてこの旅終了。三瀬の変、戦鬼たちの海 九鬼氏原点の地、愛洲氏(知らなかった)のなかなか見ごたえある城跡を巡り充実した1日でした。537㎞無事走破。
<満足度>◆◆◇
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