谷間のようになっている水曲輪。奥に石垣の残石がありかなりの広さの曲輪である。ここから二の丸に登っていく所で早速、畝状竪堀と横堀がお出迎え。この地域の城には本当に畝状竪堀が多い。城址碑の建つ二の丸の虎口はしっかりとした遺構。石垣の残る本丸から桝形虎口を越えて馬屋跡に向かう途中には更に見事な畝状竪堀が連なっていた。馬屋跡の先端の石垣まで確認してきた道を引き返す。駐車場から左手に折れ、出丸へ。出丸の下の曲輪には明瞭な土塁、そして、その下には短い畝状竪堀が並んでいる。別曲輪にも脚を伸ばしてみたが、整備の手が行き届かなくなり藪が深くなっていったのでほどほどの所で引き返すことにする。駐車場から右手に向かうとまたしても畝状竪堀がお出迎え。ここの畝状竪堀は非常に深く、幅も広い。畑谷城の三重堀を連想するほどの規模で、竪堀が並んだ様を撮影するのは至難の業である。この先の別曲輪は整備の手が入っていないので曲輪をしっかりと確認することは難しかった。畝状竪堀だけでも満腹状態だが、虎口や石垣などの多彩な遺構も残り、2014年に初攻城した100を越える城の中で間違いなくトップクラスの城であると思う。
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