小泉城から御土居をいくつか巡った後、目指すは二条城。昨年秋に訪れる予定だったのが、台風被害もあって延び延びになってしまい、4月から入城料が改定される(実質値上げ)前に行っておかねばという貧乏くさい理由です(あわせて京都御所の特別公開に行きたい、という真っ当な理由もありますが)。
開門の少し前に着いたので、反時計回りに外堀を一周してから、駐輪場に自転車を駐めて入城します。二条城に入るのは小学校の修学旅行以来で、当時の記憶といえば二の丸御殿の鶯張りの床くらいのものでしたが、唐門でいきなり圧倒されてしまいました。極彩色の彫物と金色の飾り金具で彩られた絢爛たる姿。あんぐりと口をあけてしばらく見上げていると、二条城に着いた頃から降り始めた雨が激しくなってきたので、二の丸御殿へ。そこでまた圧倒されてしまいました。まばゆいばかりの金碧障壁画に多彩かつ精緻な欄間彫刻や飾り金具。折上格天井、二重折上格天井で天井まで重厚に格調高く造られ、壮麗にして絢爛豪華、まさに国の宝にとどまらない世界の宝ですね。
二の丸御殿を出た後は、二の丸庭園を抜けて本丸に向かいます。小堀遠州の改修による二の丸庭園は、降り続く雨の中、静かに佇んでいました。
(続きます)
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