山形城、現在残る本丸と二ノ丸だけでも見所が多いですが、山形駅から東に徒歩10分程の所に三ノ丸南東の土塁が残っています。すぐ隣にビルが建っているので高さを比較しやすく、およそビルの2階から3階に相当する高さがあります。駅近くでビル・商店が多い中、これだけの土塁が残っていることに感激する一方、往時はこの規模の土塁が三ノ丸を巡っていたかと思うと・・・
三ノ丸土塁跡からさらに南東に徒歩15分程(山形駅からだと25分程)行った所に、山形城主・最上義光(もがみよしあき)公の菩提寺である光禅寺があり、境内に最上家11代義光公、12代家親公、13代義俊公の墓と、義光公死去に際し殉死した四人の家臣(長岡但馬守・山家河内守・寒河江肥前守・寒河江十兵衛尉)の墓があります。出羽57万石の大大名である最上氏の割に墓所が小さいのは、義光公の没後わずか8年後にお家騒動を理由に改易され、歴史の表舞台から去ることになってしまったからでしょうか。
あまり参考になるか分かりませんが(多分、多数の方にはただの苦行にしか見えないかもしれませんが、城好きの方の中には東海道を徒歩で制覇する方とかもいるので)、自分の慶長出羽合戦体験コース(足軽)を書いておきます。山形駅を6時30分にスタート、8時20分長谷堂城着、10時30分長谷堂城発、12時20分山形城前の蕎麦屋さんの佐藤屋で昼食、13時山形城散策開始、16時30分日没により終了。この日は4万6千歩程歩いていました。長谷堂城と山形城往復だけで約15kmです。三ノ丸土塁と光禅寺は時間が足りず翌日に行きましたが、山形城の散策を1時間くらいでさくっと終われば、土塁と光禅寺にも十分1日で行けると思います。
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