まず二本松駅の観光案内所でスタンプとパンフレットをもらい、大手道を通って二本松城に向かいます。駐車場に車を駐め、旧二本松藩戒石銘碑を見てから箕輪門へ。箕輪門手前の千人溜には、戊辰戦争の悲劇として知られる二本松少年隊の群像がありますが、その像の中に、我が子の出陣服に藩主家紋の肩印を縫いつける母の像があることは知らなかった(事前に写真では見ているはずですが、意識してませんでした)ので、現地で見ていきなり涙腺決壊…。若い頃なら隊士に感情移入したでしょうけど、近頃はすっかり親の立場で見てしまうため、箕輪門をくぐる前から涙目での登城になりました。
さて、二本松城の城域はかなり広く、山上の本丸近くまで車で行くこともできますが、ふもとの三ノ丸から本丸までの間にもいろいろと見どころはあるようなので、歩いて登ることにします。三ノ丸から庭園を抜けて登って行き、「少年隊の丘」となっている新城舘跡から搦手門を経て本丸に到着。山上に姿を現す高石垣、そして結構な高さまで登ってきただけに、本丸からは二本松城下を一望にし遠く安達太良連峰を望む絶景! 青空の下、心地よい風に吹かれながら存分に眺望を堪能することができました。
本丸や三ノ丸の高石垣は大いに見応えがありますが、見どころはそれだけでなく、本丸の北には土塁や空堀、L字型の堀切も見られ(二段石垣ととっくり井戸は見逃してしまいました)、近世城郭と中世山城が同居するといわれる所以がよくわかりました。そして、本丸下南面の大石垣や曲輪跡、日本三井のひとつとされる日影の井戸などを見て回り、二本松城を後にしました。
もう少し時間があれば、大隣寺で二本松少年隊のお墓に手を合わせたいところでしたが……それはまた次の機会に。
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