丹下砦から南に1km弱で徒歩10分程でした。名鉄鳴海駅からでも北に徒歩5分程です。
車の場合、駐車場はないので鳴海駅のコインパーキングに止めて行く事をお勧めします。
名鉄鳴海駅から庚申坂(こうしんさか)を登って行くと、東側に城址碑のある天神社があり、鳴海城の東の曲輪跡と伝わります。坂の西側に鳴海城跡公園があり、こちらが主郭跡と伝わります。
はっきりした遺構は残っていませんが、鳴海城跡公園の西側にある細い坂道を下った所にある東福院さんに鳴海城の廃材の梁(はり)を使用したと伝わる山門があります。
また、この細い坂道は「〔日本古城絵図〕 東海道之部(2). 35 鳴海古城図」でも、はっきりと確認できるので、往時からあった道だと思います。
遺構がなく、城巡りとしては満足できる要素は少ないかもしれませんが、桶狭間の合戦で今川義元公が落命した後、鳴海城に踏みとどまり、主君・義元公の御首級を織田軍から取り戻した(鳴海城の開城と引き換え)岡部元信公が城主を務めていた城なので、込み上げてくるものがあります。義元公死後、織田軍との最前線であった鳴海城に取り残された形となった元信公ですが、周囲の今川方が総崩れとなり退却する中、織田方に睨みをきかせ続け主君の御首級を取り返した働きは、さぞかし駿府の今川氏真公を安堵させたことかと想像できます。
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