山科本願寺は蓮如が創建した寺院で中心に寺内町を形成し、周囲を幾重にも土塁と堀で囲まれていました。東西800メートル、南北1キロメートルに及んでいました。公家鷲尾隆康の日記「ニ水記」には「寺中広大無辺、荘厳ただ仏国のごとし」と記されています。ただ土塁を築いたのは蓮如ではなく、9代実如の頃のようです。山科中央公園の土塁を観ると当時の雰囲気を少しは感じることができます。他にも土塁が残っているようですが、場所を確認できていなかったことと暑かったので早々に撤退しました。
晩年の蓮如は大坂の別院にいましたが、最期は山科に移り明応8年(1499)85歳で亡くなりました。蓮如の遺骨が埋葬された場所には御廟が建てられています。蓮如関連の場所も少し散策しました。
+ 続きを読む