トクさんが太宰府天満宮にお参りされた日に私は北野天満宮へ。6年前に雨で中断したきりになっていた御土居めぐりの一環として訪れました。前回は御土居を見るにも梅苑の入苑料が必要と知り、御土居が見たいだけなんだけどなぁ…とパスしましたが、どうやら梅苑やもみじ苑・青もみじ苑の開苑期間中しか御土居は公開されていないようなので、やむを得ません。6年前は800円だった入苑料が1.5倍の1200円になっているのは…インバウンド料金というやつでしょうか。
駐輪場に阪急レンタサイクルを駐め、楼門、三光門をくぐってまずは御本殿に参拝。御本殿の向かって左側には飛梅伝説の原種とされる紅梅が植わっています。境内にはたくさんの撫牛が奉納されていて、やはり天満宮といえば梅と牛なんだな、と改めて。
参拝を終えると、受付で入苑料を支払って梅苑に…行く前に本題の御土居へ。梅苑との分岐からスロープを上るとそこはもう御土居の上。西側には堀代わりだったであろう天神川(紙屋川)が流れていて、川までの元々の高低差に御土居の分が積み増されてかなりの高さがあります。今度は下から御土居を見上げてみよう、と思って川沿いに下りて行こうとすると、通路は柵で閉ざされていました。もみじ苑や青もみじ苑では川沿いに下りられますが、梅苑では御土居の上を歩くことができるだけのようです。それでも思ったより見応えがあったので良しとしますが、御土居をじっくり見たい方はもみじ苑か青もみじ苑の開苑時がおすすめです。私もいつか紅葉の頃に再訪したいものですが…。
気を取り直して梅苑「花の庭」へ。太宰府天満宮の梅は満開だったようですが、北野天満宮はこの日は五分咲きとのことで今週末あたりが見ごろになりそうです。全体的には五分咲きでも早咲きの梅は見ごろになっていて、紅梅と白梅が競うように咲き誇る様子はなかなかのもの。梅苑南端の仮設展望台に登れば梅苑を上から見渡すことができ、五分咲きでこれなら満開時はどれほどに…と思わせる美しさでした。御土居だけ見られればいいのに…とか、なんで1.5倍やねんとか、ぶーぶー思う気持ちはあっさり消え去り、今度は満開の頃に家族で来たいな、などと思わされてしまいました。…我ながらチョロすぎ(笑)
また、北野天満宮は豊臣秀吉が催した北野大茶湯の会場でもありますが、参道脇のバス駐車場には北野大茶湯之址の石碑と茶の湯の水を汲んだと伝わる太閤井戸があります。太閤井戸の水…ではないでしょうけど、この日は梅苑で梅茶と紅白の梅をあしらった菓子をいただきました(入苑料に含まれています)。長く続いた寒波もようやく終わり、春の訪れを感じる穏やかなひと時でした。
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