阿坂城から北東にのびる尾根の突端に位置する丘城で、詳細は不明ながら阿坂城の出城として北畠氏重臣の大宮入道含忍斎が守ったとされ、阿坂城の落城に伴い廃城となったと思われます。
阿射加神社の駐車場に駐めさせてもらい、南東側の登城口(道沿いに案内表示あり)から登城開始。水路を渡り石仏に登城中の無事を祈りつつ登って行くと、緩やかに傾斜した削平地に高城跡の説明板が立てられていました。その先の虎口を抜けると主郭に至ります。主郭内には用途不明の窪地がいくつも見られ、前夜の雨が溜まっているところもありました。主郭の西半分(北辺~西辺~南辺)には土塁がめぐり、北西隅と南西隅は特に分厚く高くなっていて櫓台だったものと思われます。西側の虎口は枡形状で、北西隅の櫓台の麓を回り込むように登城道が設けられていました。そして最後に、主郭北辺の踏み跡をたどって下りて行き、北尾根を遮断する二重堀切を確認して高城をひとめぐり。
登城の3週間ほど前にしんしんちゃんさんから注意喚起の投稿があり、猟犬に襲われるのも撃たれるのもイヤだなぁ…と思いつつも、松阪市内の城めぐりは今年の一年の計でもあるので、ヤバそうな雰囲気を感じたらすぐに撤退しよう、と警戒しつつの登城でした。小さな城ながら虎口も土塁もなかなか見応えありますし、そんな心配をすることなく登城できればいいんですが…。
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