アジサイが見頃を過ぎた7月に訪問した静岡県下田市の下田城。
伊豆半島南東部、下田湾に突き出た鵜島と呼ばれる標高約70mの半島状の小山を城郭とした城。
駿河湾と相模湾の境界で、海上交通における関東の入口とも言えるポイントでしょうか。
小田原北条氏の水軍拠点の1つで、1588年には秀吉の進軍に備えて大改修を実施。
しかし秀吉の小田原征伐では、清水康英を城将に600余名で1万を超える豊臣方を相手にし、50日あまりで開城となりました。
現在は日本一の15万株のアジサイが植えられた下田公園となっており、山頂部からお茶ヶ崎、馬場ヶ崎、蓮杖台などに向けて伸びる尾根の片側に総延長700mの空堀が残っている模様。
その空堀の大半はアジサイに隠れているものの、天守台曲輪の南西部が畝堀を確認できる1番の見所でしょうか。
またお茶ヶ崎までの尾根には3つの堀切が存在。
各尾根の先端は見張り場だったと推測され、特にお茶ヶ崎の展望台は、風が気持ち良く眺めも良好。
北側の駐車場から入城し、歩き回るうちにアジサイ鑑賞から徐々に要塞の雰囲気が湧いてきた下田城が、私の城巡りの129城目でした。
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