「眺望クイズ」第1弾1枚目の写真で解説していただいた『今なら岩木山と天守の2ショット写真が撮れる』がずっと頭の片隅にあり、その姿を眺め、写真を撮るのを楽しみに向かいました。一昨年の訪問時には現存天守、櫓、門の計九つの建築遺構と烏賊の石と竪石を見る(探す)というミッションを掲げていて、でもそれがなかなか大変(北門と丑寅櫓が見つけにくかった)で、風景を楽しむ余裕が全くなかったのです。
なので今回の第一目的地は天守のある有料区域の中なのですが、たどり着くまでに櫓や門、水堀、石垣といった数々のステキポイントがあり、それらに引きずり込まれてどんどん天守から離れていってしまいました。たくさんの遺構がある本当に素晴らしい城跡です。
そして念願叶い展望デッキから天守と岩木山を望むことができました。太宰治の「津軽」を思い出します。弘前城は津軽の人たちの心の拠り所であり、太宰自身にとっても故郷の大切な場所であることが熱く語られ、また津軽の歴史についてもその地に暮らした人間の目と思いで綴られている津軽愛に溢れる紀行小説で、本州最西端出身の私の最北端の地への憧憬も含んだお気に入りの一冊です。
弘前城、前回は夏、今回は秋の訪問だったので、この次は桜や雪の時期に行けたらいいなと思うのですが…。
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