大桑城は濃尾平野の北端・山県市古城山(407.5m)の山頂一帯にあった、守護大名土岐氏の山城です。土岐氏は室町時代から戦国時代にかけて200余年にわたり美濃を中心に権力を誇っており、戦国時代には美濃一国の守護を務めていました。
美濃国守護・土岐氏の政治拠点として大桑城は栄えましたが、家臣である斎藤道三との間で大規模な戦いがあり、大桑城は落城し守護土岐氏は敗れ去ったと伝わっています。
登山口は南麓の古城山登山口と東側中腹のはじかみ林道登山口の2か所があり、古城山登山口から山頂(主郭部)までは2.1kmで60~90分程かかります。はじかみ林道登山口からは、750mで20~30分程かかります。共に駐車場・トイレも完備されています。
遺構としては、北側に斜面を削って平らに構成された曲輪が90余分布、堀切や竪堀がいくつも設けられ、城域の至る所に石垣も確認でき、切井戸も残されています。(3月27日現在、城域の中央付近に位置している、曲輪群は立ち入り禁止となっています。)
自分は、はじかみ林道登山口から登城し、切井戸→馬場跡→番所跡→主郭部の順で見学し、各部途中に点在している石垣・堀切・竪堀を確認しました。登城していただければ分かりますが、規模も大きく急峻であることで、大桑城は堅固な守りを誇る山城であることが分かります。
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