大阪最北の能勢町、田んぼと里山が広がる大阪とは思えないのどかな地域です。少し離れた場所からホタテ貝を立てたように見えるのが丸山城。比高はわずか50メートルですが、本丸、二の丸、その下の曲輪と三段に整地されていて、その美しさ、当時のままの保存状態に驚かされます。本丸と下の曲輪高低差は5メートル以上。簡単には攻略できません。城の最北の狼煙台からは下を見ると20メートルはあります。堀切や竪堀もきれいに残っています。特にすごいのが本丸。幅30メートル、奥行50メートルが真っ平らです。どんな権力者がいたのか?実は能勢さんだそうです。光秀の配下となり山崎の戦いの後、秀吉軍に攻められ落城。各地を転々とした後、家康に召し抱えられ旧領を与えられました。徳川の世では大名、町の名前にまでなったそうです。戦国時代には何度も何度も戦いの舞台となりました。リアル戦国の城ゆえにこの作り、納得です。なお木がないと、城は横から見るとワッフルのような形(諏訪原城をかなり小さくした舌状台地風)。城の東側の駐車場からはワッフルの背中から登る感じでかなり急です。南側に民家がありその横から西側に回ると大手門跡と大手道があります!こっちのほうが、道路から遠いこともあって、当時の雰囲気を味わえます。なお、石垣や、入り組んだ虎口はありません。土だけです。だからこそ、リアリティーを感じます。行ってみて損はないですよ!それにしても、都会のすぐ近くにこんなに素晴らしい城があるとは思いませんでした。
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