下総守護の居城 本佐倉城
(2023/02/18 訪問)
2月後半の城郭巡り第1段となった千葉県印旛郡酒々井町の本佐倉城。
嘗て霞ヶ浦や利根川下流域は1つの"香取の海"を形成しており、現在2つに分裂した印旛沼は、その南にL字状に突き出た入り江(印旛浦)。
その南岸の半島状の台地を内郭群に、更に内郭群を囲む台地に外郭群を築いた本佐倉城。
北は浜宿湊が水上交通の起点となり、陸路は放射状に街道が引かれていました。
1400年代後半から秀吉の小田原征伐で落城するまでの下総守護千葉氏9代の本拠。
現在、外郭群は農地となっているものの、全体的に堀や土塁が残る国指定史跡の土の城跡。
訪問時は案内所のある東山馬場から入城し、内郭群を一通り(セッテイ山は立入禁止)巡って荒上と向根古谷へ。
内郭群は自然地形を活かしたつくりに感じられ、
・容易には入らせない城山(本丸)へのルート
・深く狭い東山虎口
・セッテイ山両サイドの10m級の空堀
が見どころでしょうか。特に東山虎口は独特な印象。
外郭群も荒上南側の堀と土塁が近くで見れないのが残念ですが、向根古谷の馬出は見逃すと勿体無い遺構。
滞在時間3時間半の本佐倉城が、私の城郭巡りの148城目となりました。
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