過去のお城巡りの振り返り第21弾は、茨城県石下町(現常総市)の豊田城。
現在の茨城県常総市周辺は嘗て下総国の豊田郡と呼ばれ、平安時代にその地を賜った常陸平氏の中の一族が豊田氏の始まりなのだとか。
そしてその豊田氏が、室町初期から1578年に多賀谷氏に滅ぼされるまで本拠としていたのが豊田城とのこと。
さて、訪問当時は主に天守のある城を巡っており、筑波サーキットへ行く途中に模擬天守の地域交流センターを撮影したのみ。
しかし本来の豊田城はそこから南東に約2kmの場所で、現在は石碑や案内板が建つ程度。
元々は小貝川西岸に沿う微高地に、屋敷や井楼矢倉を築いた城だったでしょうか。
「石下町史」によると、北側(現在の本豊田住宅地)に寺や城下町を配置し、堀切で分断されていた石碑の南側の農地部分が城の中核だったと推測される模様。
石下の町の大きな模擬天守は、嘗てこのエリアに豊田氏が存在していたことを今に伝えているのですね。
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