考え方によっては石碑が墓標に見えるかもしれません。それほどまでに遺構は葬り去られ、原形を失っています。新潟県・長岡城址。
戊辰戦争では武装中立を目指すも、結果的に敗戦した長岡藩。新政府に疎まれたのか、維新後の鉄道開通時に本丸の一部が駅として提供され、土塁は切り崩されたそうです。それでも残った遺構は、今度は大戦の空襲で消失して現在に至ります。
遺構がないなら、想像に任せて街歩きを楽しむのがわれわれ城郭愛好家(ですよね?)。天然の堀だった信濃川をひたすら眺めるもよし、JR長岡駅前の地下道の壁画を見て天守代用だった御三階櫓に想いを馳せるもよし。はたまた電柱の街区表示板を見ているだけで自然と顔がニヤついてしまう人だっているでしょう(え、私だけ?)。
ところで、二の丸跡に建つ稲荷には、城の縄張りを手伝ったと伝わる白狐が祀られています。あーこれは間違いなくゆるキャラがいるだろうと思いきや、まだ誕生していない模様。人助けの伝承は、彦根のヒコニャンのそれとどこか似ています。この際どうでしょう、例えば「ナガコン」、、ないか。
幕末に同藩を率いた上席家老・河井継之助は来年映画化とのこと(原作は司馬遼太郎「峠」)。「賊軍」のレッテルを貼られ、歴史から葬り去られたのは城も人も同じようです。失地回復に向けた取り組みは数百年経った今、勢いを増しています。継之助の記念館は駅から徒歩で10分程度。近くには同じく郷土の偉人、海軍大将・山本五十六の記念館もあります。
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