【中荒城】島根県鹿足郡津和野町
<駐車場他>津和野城と同じまたは鷲原八幡宮
<交通手段>車
<見所>畝状竪掘り群・石垣
<感想>1泊2日中国地方西部の旅2日目7城目。城びと未登録の中荒城は津和野城跡南出丸の南端から数百㍍南へまたは鷲原八幡宮より北へ行った所にあります。津和野城のある霊亀山は南北に中国自然歩道という遊歩道が貫いているので城跡までは難なく行けます。
中荒城は現地説明板の通り、能登から地頭入りした吉見頼行によって1295年に築城を開始した。この山地に最初にここに築城し、北にある三本松城(津和野城)はのちに築城されたそうです。現在の強固な縄張りは戦国時代に陶氏との戦いによって造られ津和野山地北から南まで全体が城の要塞になっていたようです。
城跡へは鷲原八幡宮から北へ進み城跡の南側の切岸からロープつたいに登るルートと津和野城から南に下り中国自然歩道から東に尾根つたいに主郭に行くルートがあります。前者は登りにくいのでやめたほうがいいです。私は津和野城から来たので後者で行った。城跡の東端の曲輪が自然歩道のそばにあり、立て看板から進むとすぐに削平地が現れます。尾根道を少し進み、堀切を渡ると主郭に着きます。縄張りはほぼ単郭式で北側に小さい腰曲輪と歩道そばの東の曲輪からなっています。主郭は段構造で2段目辺りの北側に石垣が残っています。主郭平地部分にも石列が見られます。最大の見所は主郭を取巻く放射状の竪掘りでなんと18条もあります。私、数えてみたんですが16条しか分かりませんでした。竪掘り群へは主郭の南側からロープ伝いに中段まで降りると右手に見えてきます。ストックはあった方がいいです。主郭の横堀も残っているので横堀道を半周してそこから伸びる竪掘りを堪能できます。これだけの数の竪掘りを見るのも初めてだし、遺構が明確に残っているのも素晴らしく見応え十分、竪掘りマイベストランクに入るいい城跡でした。お勧めですので津和野城登城の際には是非とも。
これにて中国地方西部の旅終了。13時頃から津和野城登城して下山したのが夕刻だったので全部攻めるには半日はかかりますね。津和野城織部丸が整備完了すれば尚更ですので時間のご参考に。時間がなく賀年城へは行けませんでした。御城印を購入し、津和野の銘菓をお土産購入し凱旋した。全走行距離1050㎞無事走破。
<満足度>◆◆◆
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