昨年、織田家の末裔が過ごした柏原陣屋に行ってから気になっていた小幡陣屋を訪問しました。
アクセスは、上信越道富岡ICから車で10分くらいで、陣屋の近くには多数の無料駐車場が整備されています。
この地域にゆかりのある武田家の重臣だった「小幡」の名前が付けられておりますが、この小幡家の居城は、ここから少し離れた処にある国峰城という山城になり、この陣屋との直接の関係はありません(この武田家の小幡氏については城下にある歴史館に関連資料が集められています)。
この小幡陣屋は織田信雄の四男である織田信良が築いたものと言われており、冒頭の柏原陣屋を有した柏原藩は、織田信雄の五男である織田高長の子孫が立藩したとことから、当初の藩主は伯父と甥の関係であったようです。
陣屋の中心には、石垣が積まれた虎口と土塁があり、また中門、長屋などが復元されておりますが、寧ろ見所は中門に続く通り近くに保存されている武家屋敷や、武家屋敷の一部に築かれた食い違い郭ではないかと思います。
城下(陣屋下?)には、織田家によって開かれた水路や桜並木(桜の頃はさぞ綺麗だろうと思います)が、落ち着いた佇まいを観じさせます。
陣屋の敷地内には、国の指定する名園である楽山園があり、京都から運んだ紅葉が受けられた紅葉山を借景にした優雅な雰囲気を漂わせています。
楽山園の一角で抹茶と茶菓子のサービスを受けられますので、そこで一服しながら、織田家の末裔がこの紅葉山を見ながら過ごした日々に思いを馳せるのも良いと思います。
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