秋に咲く桜と紅葉の共演を観賞後、愛知県豊田市の市場城へ。
美濃との国境にも近い三河の北の山間部。見渡す限り連なる標高3~400m級の山の1つに築かれた城。
浅野家の諸国古城之図では、東麓の廣圓寺付近に入城路があり、本丸周囲は石垣で堅められていた様子。
1502年の築城と考えられる鱸(鈴木)氏4代の居城で、4代重愛が石垣を用いた城に大改修。
家康の関東移封を発端に1592年廃城とのこと。
現在は、遊歩道が整備された半分石垣・半分土の城跡。
訪問時、案内板から反時計回りでルートを進むと、空堀に至るポイントがまるで虎口。そこに踏み込めば櫓跡から張り出した曲輪と二の丸に挟まれ、正面には石垣の櫓台が鎮座するステキな光景。
愛知県では大変珍しいという竪堀群は明瞭で、尾根を切り西壁を石垣で築いた桝形門も見どころ。
コンパクトな城郭にステキな戦国施設が凝縮された市場城が、私の城郭巡りの164城目でした。
※写真3、5、7枚目は翌日撮影
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