久々に過去の城郭巡りの振り返り。第23弾は静岡県榛原郡吉田町の小山城。
駿遠国境ラインの南端を抑えるポイントで、大井川西岸の河口部に近い牧之原台地の東端部、比高約20mの尖った台地の先端に築かれた、小規模ながら3つの曲輪から成る連郭式の城。
武田・徳川の今川領侵攻の際、争奪の地となるものの、1571年に武田家臣の馬場信春が砦を改修し小山城を築城。
大熊長秀などが城主となり、武田氏滅亡の1582年まで武田が支配。
現在は能満寺山公園として整備され、二の郭上段に三重の模擬天守がそびえ立つ城跡。
2006年訪問時の記憶はほぼなく、三重堀においては頭から完全に消失状態。
そこで前回投稿した諏訪原城のついでに寄ると、まずは崖上のいかにもな地形にあることを実感。
少々見にくいが台地を断ち切る円弧状の三重堀は一見の価値があり、他にもとにかく堀の数が充実。
模擬天守が目立つものの、中世からの舌状台地城郭が十分に存続・復元されている印象の小山城でした。
※写真1,2,8枚目は昨年末に撮影
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