【楯岩城】
<駐車場他>若王子神社側のルートは若王子神社前にゲートがありますので、ゲート前に駐車スペースがあります。ゲートを開けて神社内にも駐車できそうです。
<交通手段>車
<見所>石垣・大岩・竪堀・主郭南側の段曲輪壁
<感想>赤松氏の関連の山城攻め昨年からのつづき。楯岩城は行ってみたかった城、朝駆けで攻城した。
楯岩城は建武年間(1334年~1338年)に赤松則弘が築城しましたが、嘉吉の乱で一旦落城します。その後赤松貞村が入城し、その後5代続きますが、羽柴秀吉の播磨攻めによって落城しました。
登城ルートは西側の若王子神社からを選択しました。境内に登城口と案内板がありますのですぐ分かります。案内板の奥、山の谷間に方形の段曲輪があり壁面に古い石垣遺構が見られます、居館跡かと思います。登山道は広いので迷うことなく20分程で城跡の西端から入ります。東西に伸びる尾根上を切開いて削平地化しています。南北の斜面に竪堀を配して、二の丸・主郭の南斜面は石垣がかなり残っています。
最大の見所、主郭の南側に5段程の段曲輪がありますので是非ともストックと手袋を用意して下段まで降りて見て下さい。上から覗くとほぼ土の段曲輪のように見えますが段曲輪の曲輪壁すべてが岩と岩の無い部分は石垣で埋めています。下から見ると圧巻で楯岩城由来はここにあるかと思われます。今では崩落して欠落した部分が多いですが当時は岩と石垣で覆われていたことと思います。思うに岩の集中部分の上部を削平地にして段曲輪を造ったような感じがしました。
TV塔のある主郭は狭く、すぐ東側が城山(楯岩城大山構)との鞍部があり鞍部の中程南側斜面に石積み遺構があります。私見では城門跡と見ました。鞍部北側は竪堀が数条あります。大山構と呼ばれる場所にも行ってみました。主郭より標高が高く広い曲輪内に巨石が多くあります。地表には主郭周辺にあった人一人が持てるような岩が無く、巨石を並べて仕切壁のようにしているのでこちらも何らかの施設だったと思われます。
私見ですが、麓の居館跡と思われる段曲輪も東西に段になっているので大手道は西から居館跡を突き抜けてさらに東に山の谷間を登って城の真南辺りから方向を北に変えて登って行くと主郭から南に伸びる巨岩壁の段曲輪が待ち構えている。大手城門虎口はさらに東の主郭を超えた東側にあるので敵がそこまで辿り着くのは大変だ。山頂は大山構のある場所であり城門の入ったそばに主郭があるのは不自然なので主郭のみを最重要曲輪としてではなく、城の南側を特に強固な造りにして城全体を守る感じになっていたように思われます。
<満足度>◆◆◆
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