北桔橋門は天守台の真裏にある門です。本丸御殿側からは天守台に隠れて見えないのですが、東御苑への入り口のひとつなので城外からお濠を渡ってくると高麗門の真正面に天守台が迫り、ちょっとびっくりな光景です。本来は左折れの枡形門でその先さらに五十三間櫓などが設けられていたそうです。
桔橋はいざという時には“桔ねる”橋で、高麗門の上部に吊り金具が残っています。扉の上部の空間もはね上げのためのような感じです。
江戸城内郭で高石垣がいちばんかっこよくみえるのはこのあたりではないかと思います。こじんまりとしていながら風情のある桔橋と高麗門、両脇に続く土塀が高石垣をよりかっこよく見せてくれています。天守があったのは江戸時代初期の50年ほどですが、この場所から見上げるとさぞかし荘厳で威圧感もあっただろうと思いました。
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