お城ファンが選んだ「推し城」ランキング 【11位~20位】外国人旅行者にお勧めのお城は?Castle of the Year 2024

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2024年10月中旬〜12月下旬、「あなたが外国人旅行者にお勧めするお城」をテーマに、城びと読者の皆さまに恒例の推し城アンケートを実施しました。824人ものお城ファンに投票をいただき、2024年の「Castle of the Year」が決定! 投票いただいた方のコメントとあわせて11位~20位を発表します!

Castle of the Yearってなに?

毎年決まったテーマにあわせて、お城ファンが自身の「推しの城」を投票する「Castle of the Year」は、2019年に始まった「城びと」の周年記念企画です。2024年の「Castle of the Year」は、これまでとは視点を変えて、「訪日外国人旅行者に今もっともお勧めしたいお城」をテーマに設定、「城びと」を利用している全国のお城ファンに、日本100名城・続日本100名城の計202城の中から「推し城」を1人2城投票していただきました。その結果を集計して、このたび、2024年の「Castle of the Year」が決定しました!

11位から20位にランクインしたのはどんなお城

丸岡城(福井県)、岐阜城(岐阜県)、大坂城(大阪府)、松山城(愛媛県)、高知城(高知県)、山中城(静岡県)の6城が、昨年よりも順位を上げてランクインしました。とくに順位を上げたのは丸岡城と大坂城、山中城。丸岡城は石瓦葺きの屋根が独特で、大坂城は巨大な石垣と水堀を有し、山中城はワッフル型の堀と富士山の眺望が楽しめるように、個性豊かな日本の城をよく表している城が多いですね。視覚的にわかりやすい遺構ですので、日本の歴史を深く知らなくても楽しめそうなお城ばかりです。

それでは11位〜20位までのお城を熱いコメントとともにご紹介します!
※ランキングの順位は今回の順位/前回の順位(30位まで)を記載しています。ちなみに前回のテーマは「今年もっとも心を熱くしたお城」(https://shirobito.jp/article/1950)でした。


お城ファンによる外国人旅行者にお勧めのお城ランキング 20位〜11位

20位(同率) 竹田城(兵庫県朝来市)※前回15位

竹田城コピー禁止

まずは、美しい石垣を評価する声が多い竹田城がランクイン。石工集団・穴太衆(あのうしゅう)が手がけたとされる、野面積みの荒々しい石垣の良さを、外国の方にも堪能して欲しいですね。人気の姫路城からもアクセスしやすいので、姫路城と比較して見学すれば、16~17世紀にかけての築城術の変化をよく体感できるでしょう。

・日本のマチュピチュを雲海の中楽しめるから。(POYO58さん)
・山上に石垣がきれいに残っている 雲海、日の出は何度も見たい。(HRMさん)
・姫路と逆に石垣しか残っていない寂び感を意識してもらいたい。ここの石垣には圧倒される。姫路からわりと近く、コントラストが見事。特に私が見たのは20年以上前だったが、深夜で暗闇に浮かんだ石垣に畏れすら感じました。(板橋さん)

▼20位の竹田城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
雲海の城を見に行こう!発生条件や必要な準備は?(https://shirobito.jp/article/533


20位(同率) 丸岡城(福井県坂井市)※前回圏外

丸岡城コピー禁止

北陸新幹線の延線によって、以前よりもアクセスしやすくなった福井県。北陸地方で唯一現存する天守が丸岡城にそびえます。寒冷な気候に対応するため、屋根の一部に使われている割れにくい石瓦(笏谷石)にもご注目! 一見、同じような構造に見える近世城郭ですが、気候等に合わせて工夫されていることを外国の人にも知ってもらいたいですね。

・丸岡城は北陸地方で唯一天主が現存する城なので外国人観光客に是非本物のお城を見てもらいたいです。(おくまささん)
・他では見られない「石瓦葺きの屋根」は特筆に値する。(tsujishiroさん)
・城内部の階段の角度が急で趣がある。(まさきちさん)
・こじんまりした城だが、入城してみるとタイムスリップしている感覚になる。(ドラちゃんさん)

▼20位の丸岡城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
現存12天守に登閣しよう【丸岡城】北陸地方唯一の現存天守(https://shirobito.jp/article/391


19位 江戸城(東京都千代田区)※前回21位

安土城コピー禁止

訪日外国人旅行者の多くが利用する東京駅から徒歩でアクセスできるのが江戸城です。慶長8年(1603)に征夷大将軍となった徳川家康が全国の大名を動員して大改修。天守は、明暦3年(1657)の大火で焼失した後は再建されませんでした。当時の栄華を物語る石垣を間近で見学でき、一部の石垣は夜にライトアップされて幻想的な雰囲気も楽しめます。

・皇居 都会の真ん中に、豊富な自然が多く残されていて遺構が良く残されているから。(タムラです~!さん)
・天守は無いが、皇居外苑で都心部のビル街に広大な縄張りがあり、公共交通機関で行きやすいから。(横田備中守高松さん)
・東京駅から徒歩で行ける。立派な石垣が残っていて間近で見ることができるし、東京散策で広大な縄張りの痕跡をあちこちで確認できる。中には皇居もある。(カナカナさん)
・日本の首都の真ん中に存在するスケールの大きさ(とむさん)

▼19位の江戸城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
江戸城のすべて(https://shirobito.jp/article/rensai/21


17位(同率) 安土城(滋賀県近江八幡市)※前回7位

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土造りを基本とした中世城郭から、天主(天守)や高石垣を備えた近世城郭へのターニングポイントとなったのが安土城。天正4年(1576)、琵琶湖に面した安土山に織田信長が築城しました。本能寺の変の後に天主などが焼失したため、実際には約6年しか使われませんでした。ヨーロッパの宣教師にも影響を与えた織田信長を知っている旅行者も多いのではないでしょうか。

・石垣と大手道の規模はあの時代では破格の大きさです、是非いにしえの城を想像してほしい。(淳盛甲斐守赤備さん)
・外国人にもわかりやすい。大規模な中世城郭も是非味わって欲しい。(ケロロさん)
・日本の城郭史の転換点となった城。中心部に天主と呼ばれる高層建築物を構え、曲輪は総石垣で防備し、建物は総瓦葺きで装備するなどそれまでの城郭の概念を打ち破り、以降の城郭の作り方を一気に変革したまさに型破りな城であることで選択。(まこっちゃんさん)

▼17位の安土城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
【日本100名城・安土城編】築城からわずか6年で消えた織田信長の名城(https://shirobito.jp/article/640


17位(同率) 岐阜城(岐阜県岐阜市)※前回27位

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安土城と同率の17位に入ったのは、同じく織田信長が築いた岐阜城です。山頂の天守閣からは、長良川の雄大な流れや、乗鞍岳や日本アルプス、濃尾平野が一望でき、信長が眺めていた景観に思いを馳せられます。宣教師ルイス・フロイスら世界の賓客をも魅了したことから、【「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜】として日本遺産に選ばれています。

・山の上に聳え立つ城を見てそこからの眺めを楽しんでいただきたいです(tomomonさん)
・金華山の上にそびえ立つ天守閣の眺めの素晴らしさと織田信長がルイス・フロイスをもてなした歴史が日本遺産にもなっていることから。(松田さん)
・私の地元のお城で、やはり信長絡みなのが推しポイント! 子供の頃から見慣れた景色の中にその姿があって、長良川にかかる橋から川と山と城の景色は本当に素敵で絵になると思っている。また、最近は金華山と岐阜城と大きな月を映した写真も話題になっていて、最高に映える城だと思う!(だてよさん)

▼17位の岐阜城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
理文先生のお城がっこう 歴史編 第43回 織田信長の居城(岐阜城1)(https://shirobito.jp/article/1740


16位 小田原城(神奈川県小田原市)※前回13位

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現在の小田原城天守閣は昭和35年(1960)に再建されましたが、もともとは江戸時代に建てられました。戦国時代には、戦国大名・北条氏が城下町ごと囲む全周約9㎞の「総構(そうがまえ)」を構築。近世城郭だけでなく、戦国時代の小田原城のスケールの大きさもぜひ味わってもらいたいですね。城内ではウメやサクラ、フジ、アジサイなどが咲き誇り、季節ごとに日本らしい風景も楽しめます。アクセスの良さも推薦ポイントとして多く寄せられました。

・関東から行きやすい天守閣のお城。 お城にはおもてなしをする忍者もいるとか! 小田原は漁港も近く魚も美味しい。(玄霧さん)
・都心からのアクセスがよく駅からもすぐに登城でき、天守閣からの眺めも素晴らしいから。(佐野下野守さん)
・久し振りに訪問、紫陽花が綺麗だったので。(とりもりさん)
・都心から近く温泉など他の旅行と絡めやすい(fumiさん)

▼16位の小田原城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
超入門! お城セミナー 第63回【武将】北条氏の小田原城はなぜ難攻不落と呼ばれるの?(https://shirobito.jp/article/763


13位(同率) 大坂城(大阪府大阪市)※前回30位

大阪城

前回の30位から大幅に順位を上げたのが大坂城。近年では天守閣のほか、YAGURA(櫓)の特別公開も観光客でにぎわっています。再建天守や現存櫓だけでなく、巨大な水堀と迫力満点の石垣にも注目。今年は4月1日に「大阪城 豊臣石垣館」がオープンし、4月13日から大阪・関西万博が開催されますので、ますます大坂城はにぎわいそうです。

・自分が城を好きになったきかっけの城の一つ 巨大な石垣をぜひ見てほしい 天守も今や昭和を代表する建築物となっている。(生駒王子さん)
・城郭は流石に天下の城ですし、天守閣での資料展示はかなり見応えがあると思います。(いづるさん)
・夜景は素晴らしい。忍者気分で闇に紛れて城攻め想定すると楽しい。壮大な石垣や堀の大きさに攻めるのを断念させる気分となる。(みやっちさん)
・歴史や規模などどれをとっても日本を代表する名城だと思います。(mucchy11さん)

▼13位の大坂城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
理文先生のお城がっこう 歴史編 第50回 秀吉の城2(大坂城築城)(https://shirobito.jp/article/1593


13位(同率) 松山城(愛媛県松山市)※前回15位

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松山城は、街に溶け込んだ城郭全体として評価する声が目立ちました。山全体を城郭化しているため、天守群の周辺だけではなく、ふもとや登城道でも迫力ある石垣が見られます。美しい天守が現存し、近くには道後温泉があり、さらに路面電車の車窓からさまざまな角度で天守を眺められるのは、松山城ならではの魅力ですね。

・山頂の本丸、麓の二の丸・三ノ丸の対比。それらが城下町にとけ込んでいる。(橋吉さん)
・現存天守、道後温泉が近い、美味しい鯛めしが食べられる。(こじくんさん)
・路面電車、温泉、酒、魚、俳句に現存天守。このセットが 味わえるのはここだけではないでしょうか。(江口 多聞さん)
・松山城の真下の城下町にいると姿形は見えないのに、城に近づくと高く積まれた石垣から多くに見える天守閣の雄大さに圧倒されたので選ばせていただきました。また,天守閣からみた瀬戸内海や城下町は絶景でぜひ訪れてほしいです。(あすかさん)

▼13位の松山城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
現存12天守に登閣しよう【伊予松山城】「賤ヶ岳の七本槍」加藤嘉明が築いた実戦城郭(https://shirobito.jp/article/632


13位(同率) 高知城(高知県高知市)※前回19位

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高知城には本丸御殿が現存し、本丸がほぼ完存。天守だけではなく、さまざまな建造物が組み合わさっていた近世城郭本来のすがたを、イメージしやすい数少ないお城です。本丸御殿には土佐の荒波をデザインした欄間もあり、外国人旅行者の心をつかみそうです。城下町に「ひろめ市場」があることを推薦理由に挙げるコメントも複数見られました。やはり食は大事!

・現存天守の中で唯一御殿も残っているので。本来の城郭建築の良さが伝わると思う。(れいかさん)
・本丸の建物全てが現存している唯一の御城。ある程度以上の知識がある外国の方なら姫路より此方が マニア心をくすぐりそう。(楸さん)
・雨の多い高知ならではの石垣が素晴らしい。(あきちゃんさん)
・天守に辿り着くまでに、こっちに行くのかな、あっちかな、といったワクワク感を感じて欲しいのと、ちょっと足を伸ばせば桂浜など素敵な観光名所にも出会えるので。(ココモさん)

▼13位の高知城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
【日本100名城・高知城】超貴重!本丸がほぼ完存する四国屈指の名城(https://shirobito.jp/article/1066


11位(同率) 山中城(静岡県三島市)※前回17位

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戦国大名・北条氏が、本拠地の小田原城(神奈川県小田原市)の西側の守りを固めるために築城。土手状の畝を掘り残し、マス目のような区画を造った堀は「障子堀」と呼ばれ、復元されています。標高約580mに位置し、天候が良ければ富士山の眺望が楽しめますので、隠れた富士山のビュースポットとして、訪日外国人旅行者に喜ばれるのではないでしょうか。

・障子堀の美しさは格別なので、このお城を選んだ。外国の方に富士山の美しさも併せて見てもらえるのに絶好のお城。(まゆゆうさん)
・富士山にかこつけて土の城の魅力に触れていただけたらと考えました。富士山をバックにした障子堀、かなり魅力があると思います。近くには三島スカイウォークもありますし。(todo94さん)
・天守はないが、ワッフル状の堀が特徴的なお城。関東ならではの石垣のない土の城は必見です。足を伸ばして箱根関所や小田原城にも行けて観光にも良いです。(まりあさん)
・土の城は、天守をもつ近世の城に比べてどうしてもインパクトが小さく、外国人観光客の目に留まりにくいが、山中城は障子堀のインパクトが強く、富士山や花の綺麗さも相まって土の城の中では、比較的外国人観光客をひきつけやすいため、外国人の方々になかなか伝わりにくい土の城の魅力を伝えるためのきっかけとなりうるから。(さとしさん)

▼11位の山中城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
超入門! お城セミナー 第83回【構造】山中城のワッフルみたいな堀って何の意味があるの?(https://shirobito.jp/article/983


11位(同率) 会津若松城(福島県会津若松市)※前回9位

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幕末の戊辰戦争で、松平容保を中心とした会津藩は、会津若松城で約1カ月もの籠城戦に耐えました。激動の時代を経た会津若松城の姿は、紛争が絶えない今日において、平和の大切さを伝えてくれるはず。その歴史を理由に推薦するコメントが多く寄せられました。平成23年(2011)に葺き替えられた赤瓦も、ほかのお城では見られませんので、ほかのお城を見た旅行者にインパクトを残しそうですね。

・いま世界で紛争が絶えない中、かつて日本でも国内で一方的な紛争がありそれに巻き込まれて若い命が失われた歴史的背景を伝えたい。(castleさん)
・復元天守閣だがかなり忠実に復元してるし北国の特色ある赤瓦が印象的。戊辰戦争の歴史共々外国の人たちに江戸時代から明治時代への激動の時代を知ってもらいたいから。会津の伝統食や会津塗も温泉楽しめると思う。近くには裏磐梯や猪苗代湖もあり総合的に魅力満載だと思う。(犬御前さん)
・四季それぞれの表情が豊かで美しいと感じてもらえるお城だと思って。(とらすけ44さん)
・周辺の観光と合わせ、非常に魅力的なので。東北にも多くの外国人にも行って頂きたいこともあり。(わやわや30さん)

▼11位の会津若松城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
明治維新150周年企画「維新の舞台と城」 第9回 【会津若松城】城内への侵入を許さなかった会津魂(https://shirobito.jp/article/363


以上、「Castle of the Year 2024」20位~11位までの発表でした。

▶「【1~10位】外国人旅行者にお勧めのお城は?Castle of the Year 2024」はこちら(https://shirobito.jp/article/2054
▶「【番外編】選択肢にないけれど外国人旅行者にお勧め!Castle of the year 2024」はこちら(https://shirobito.jp/article/2056

【推し城アンケート概要】
●調査期間:2024年10月16日~2024年12月31日
●調査対象:824名(「城びと」読者の皆さま)
●調査方法:全国の「城びと」読者を対象にインターネット調査を実施。日本100名城、続日本100名城の計202城から、「訪日外国人旅行者にお勧めのお城」を2城選び、投票いただいたものを集計。

藪内成基,城びと
執筆・写真/藪内成基(やぶうちしげき)
国内・海外で1000超の城を訪ね、「城」をテーマに執筆・ガイド。著書『講談社ポケット百科シリーズ 日本の城200』(講談社、2021年)。『小学館版 学習まんが日本の歴史 6~8巻』(小学館、2022年)、『地図で旅する! 日本の名城』(JTBパブリッシング、2020年)などで執筆。日本お城サロン(まいまい京都主催)のコーディネーターを務めた。