昨年は和歌山城にお花見に行きましたが、今年は大坂城へ。桜の開花が例年より早かったため、4月1日までに散ってしまわないか心配でしたが、ぎりぎり間に合いました。
地下鉄・谷町四丁目駅から歩いて行くと、南外堀が目前に広がります。雲一つない晴天の下、幾重にも折れを設けた高石垣が連なり、対岸の桜並木も満開でまさに絶景です。大手門周辺の桜も見事に咲き誇っていて、多くの人が写真を撮っていました。本丸に向かう前に、西の丸庭園で昼食を。時折強く吹く風に舞い散る桜吹雪の中、天守閣と高石垣を眺めながらベンチで持参したおにぎりを食べる至福のひと時…。4年前は一人で訪れましたが、やはりお花見となると家族で来るのが良いなぁ、としみじみと。
西の丸庭園をひとめぐりすると、いよいよ天守閣へ。外国人観光客数もすっかり回復していて、30分あまり列に並んでようやく入城できました。まずはエレベーターに乗って最上階に向かいます(エレベーターは通常5階まで。そこからは階段)。最上階(8階)の展望台は爽やかな風が吹き渡り、先ほどまでいた西の丸庭園の賑わいも一望のもとです。7階は「豊臣秀吉の生涯」として、太閤記の名場面がジオラマと映像で描かれていて、これまでじっくり見たことはありませんでしたが、子どもが興味を持ったので全て通しで見てみました。全体的な流れを承知していないとわかりづらい点もあるものの、興味を持つきっかけとしては良くできているんじゃないでしょうか。5階の「大坂夏の陣図屏風の世界」では、図屏風に描かれた真田幸村隊と松平忠直隊の激戦をジオラマで再現したミニチュア夏の陣に目を惹かれました。真田推しとしては「つつじの咲きたるが如し」と称された赤備えの一団を見るだけで胸が熱くなります。4階、3階ではテーマ展「豊臣大坂城史」が開催中で、豊臣期の大坂城図屏風や大坂夏の陣図屏風、金箔瓦など様々な史料が展示されていました(撮影不可)。また、3階には原寸大で復元された黄金の茶室が、2階には現在の天守閣に用いられている黄金の鯱や伏虎のレプリカが展示されており、普段、はるか下から見上げている鯱や伏虎を間近に見ると、その巨大さに改めて驚かされる思いでした。そして1階のインフォメーションカウンターで厳選24城スタンプラリーのスタンプを押し、ミュージアムショップでお土産を買って天守閣を出ると、いつの間にやら日は大きく西に傾き、この日は玉造口から南外堀南岸の桜並木を抜けて帰途につきました。
# こんなに素晴らしい大坂城が推し城ランキング圏外だなんて…。大坂城に投票しなかった私が言うのもアレですが(笑)
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