佐々木六角氏の居城で、最大の特徴は城域のほぼ全域で石垣が用いられていることだと思います。この城びとの「大人も学べる 理文先生のお城がっこう」には「標高約433mの繖山全山のほとんどを城の範囲として、現在までに確認された曲輪の数は1000にも達する、全国でも特に数え上げるに値するほどの大きさを誇る山城です。この観音寺城で、一番驚くことは安土城より50年ほど前に本格的な石垣を使って造られた城だったことです」と書かれていました。確かに石垣は武骨な感じで、いい雰囲気を醸し出しています。
かなり広範囲でいろいろな登城路があると思いますが、自分は裏参道駐車場から目加田丸→布施淡路丸→伊庭丸(佐々木城石碑も含む)→大土塁→三国丸と進み、三角点を確認後、本丸→三の丸→平井丸→池田丸→大石垣→木村丸で埋門を確認後、表林道に出て御屋形跡へ下りました。途中、寄り道も多くしましたが、いたるところに石垣が残っていました。主要な散策路は比較的歩きやすいのですが、少し外れたところにもいい石垣が残っています。もう少し山の中を彷徨えば、もっと遺構に出会えたと思いますが、大石垣から林道に降りてきた時点で、かなり時間も経過していたこともあり、そのまま御屋敷跡へ下山しました。観音正寺へは行きませんでしたが、あの階段(前回経験済み)を上がって戻る気にはなれませんでした。
2010年に一度登城していますが、その時は安土駅から桑実寺を経由して登城しましたが、かなり体力を消耗して、あまり散策ができていません。多くの方の投稿を見て、また資料を見ていつかリベンジをと思っていましたが、今日になってしまいました。
車で行かれる方は安土駅方面からの表林道(参道)と五箇荘方面からの裏林道(参道)がありますが、有料道路です。徒歩は無料です。冬季には閉鎖している期間がありますので事前に確認することをお勧めします。
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