所用で大崎市岩出山の町中に出かける機会がありました。城山も紅葉が進んでいるようなので久々に登城することに。中世から使われていた本丸、金丸跡を散策しました。祝日ということもあり、私の他にも数名の先客がありましたが、その後、ガイドに伴われた十四五名の街歩きらしいグループも。
ここ岩出山は、伊達政宗の仙台築城まで12年間伊達家の本拠地であり、藩政時代は政宗四男宗泰が初代となる一門岩出山伊達家が配され、要害として維新まで続きます。芭蕉「おくのほそ道」の旅、一宿の地としても有名です。
城址は草刈りもされ、きれいな状態でしたが、近年の豪雨で本丸北端部が崩れてブルーシートが掛ったまま。北側の展望台も立ち入り禁止の状態が続いてますがその他は見学OK。早い時期の改修をお願いしたいですね。
金丸跡にある政宗像は、昭和39年に仙台城から岩出山城に移された二代目政宗像です。仙台城址の政宗像は昭和10年に政宗没後300年の記念に青年団が寄付を募って制作した初代政宗像がありましたが、太平洋戦争中の昭和19年に戦況悪化による金属徴収で供出されてしまいます。戦後の昭和28年に二代目の像が制作されますが、セメント製で、扇子を持ち平服姿であったため「政宗平和像」と呼ばれていました。さらに昭和39年に初代の騎馬像が復元されます。この像は昨年3月の地震で破損しましたが、一年がかりで修復され、今年3月に仙台城に復帰したことは周知のとおりです。
岩出山城跡の二代目政宗像は昭和39年に仙台市から旧岩出山町に寄贈され、以来金丸から大崎耕土を見渡しています。男前の政宗とともに城下を望み季節の移ろいを感じることができました。
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