堀も曲輪もチューリップ満開!!春を待つ城
(2022/02/19 訪問)
谷地小屋要害跡地から新地城を目指す。新地駅前から西へ、国道6号線への交差点を右折して間も無く左に「新地城跡」の案内看板が有り大きく左折、すぐ右折して西へ1km程で右側に大きな案内看板が。駅から2km(6分ほど)城の最高所本丸・東館まで車で登ることができる。仙臺古城記(仙臺叢書第4巻)には宇多郡谷地小屋村の項に「山 一 谷地小屋城 東西五十間 南北五十間 城主杉目八郎左衛門 義胤家来 没落之後。大町三河 被差置 天正年中迄居住。後略」と有り、永禄9年(1566)頃に相馬盛胤・義胤により築城された。最初門馬雅楽助を、後に泉田甲斐を城代に、西館には杉目三河を置く。天正17年5月に伊達政宗の攻撃により落城すると政宗から亘理重宗に与えられ坂本三河が城代だったが慶長初期には大町三河が城代となった。
城は標高50mの丘陵上最高所の本丸を中心に、東館・北屋形・西館を配し、南側は3段の帯曲輪で囲む中世山城。本丸の北側から西側は堀跡の遺構がしっかり残る。本丸西虎口から西館側に続く土橋は後世に作業用に作られたものではなかろうか。伊達・相馬攻防の歴史を今に物語る貴重な城館跡である。
城跡は公園化され、春には曲輪跡や堀跡にチューリップが咲き乱れ、地元の皆さんの目を楽しませているとのこと。
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