米津台場は安政2年(1855)幕命により、浜松藩が武士や現地の農民を動員して
築かせた台場です。
米津浜に東・中・西の三基が築かれ、現在は中の高さ6mほどの高まりが残されています。
いまでは林が連なり、かつての雰囲気を醸し出していますが
中以外の土塁は削り取られています。
かつては高さ二十数メートルあったといいますが真偽のほどは定かではありません。
ただ当時の幕府には日本の広い沿岸部に完全な状態で砲台を設置するだけの
財力も工業力も無かったと思います。
現在の海岸線からはいささか離れていますが、当時も海岸線からは
けっこう距離があったようです。
現在の海岸線には津波対策で高さ15メートルの日本最大級の防潮堤が連なっていて
こちらの方がかつての台場のイメージに近いです。
+ 続きを読む