しんちゃんさん、キンヤさんもレポートされていますが、私も坂本城の発掘調査現地説明会(2日目)に行ってきました。この日は姫路城・西小天守の特別公開に行く予定だったんですが、西小天守は来週や再来週にも機会はあるけれど、坂本城の現地説明会は今週しかない! ということで急遽予定変更。1日目の状況を見て整理券配布の1時間半前に着くように行ったところ、すでに100人以上は並んでいましたが、この日初回の説明会に参加できました。
発掘調査地に入ると、眼前に30mにも及ぶ野面積みの石垣が続いています! 高さは1mほどですが、手前の堀に転落している石材から考えて、もう少し高さがあったようです。石垣には転用石も見られ、北側の堀底にもいくつか集められていました。石垣は高さがない分裏込石の層も薄く、石垣の内側には何故か堀らしきものも検出されています。用途は不明ですが、山崎の戦いの後、坂本城が羽柴方の攻撃を受けた際に急ぎ設けられた二重目の堀とも考えられるようです。石垣の手前は(見学スペースも)水堀跡で、石垣の西側の調査区では堀の対岸は確認されていないことから、堀幅は約12m程度だったようです。調査地の隣接地との境には水路があり、ここが対岸なのではないか、との説明でした。
石垣のほかにも石組みの井戸や礎石建物、舟入と思しき石積み遺構が確認されています。石垣の根石の下には胴木は見当たらなかったようですが、舟入の石積の下には胴木が確認されており、付近では舟のオール状の木製品も発見されています。その他、瓦をはじめ、堀から発見された木器や漆器、土器、木簡、キセルの吸口などがテントに展示されていました。
これまで坂本城の三の丸は南西部はJR湖西線の西側まであったものと推定されてきましたが、今回の調査地の西側での発掘調査では城郭遺構は見つかっておらず、今回、三の丸西辺と思しき石垣を検出したことで、推定縄張の大幅な見直しにつながる画期的な発見だと感じました。姫路城を後回しにしてでも来た甲斐があるというものです。
今回の発掘調査は民間事業者の宅地開発に伴うもので(今のところ)調査後は埋め戻される予定とのことですが、安土城に先立つ天主を備えた天下の名城でありながら、遺構といえば琵琶湖に沈んだ本丸石垣が渇水時に顔を覗かせるのみの「幻の城」だけに、たとえ一部だけでもこの素晴らしい遺構を残してもらえないものかと願わずにいられません。同様の声は多く寄せられているようですが…。
なお、発掘調査現地説明会の資料は、後日に大津市のWebページ(文化財保護課)に掲載されるそうなので、興味のある方はどうぞ。
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