(続き)
石火矢町ふるさと村の武家屋敷通りは両側に土塀が続き、建ち並ぶ武家屋敷のうち、旧埴原家と旧折井家が公開されています(両家共通で大人500円)。前々から行ってみたいと思っていましたが、家族が旧埴原家内の「猫城主さんじゅーろーあしあと館」に行きたいと言うので、渡りに舟と両家ともに見学してきました。
旧埴原家には江戸後期築の建物が現存し、板倉氏四代藩主・板倉勝政の生母の実家であることから石高に比して立派な造りになっているようです。玄関前には式台を設け、玄関の壁は朱色に彩られています。近隣で製造されている弁柄によるものでしょうか。座敷の床の間脇の火燈窓にも格式の高さを感じます。座敷のほか居間や台所があり、土間には駕籠が展示され、台所の裏手には井戸や土蔵がありました。
旧折井家は江戸後期築の母屋と長屋門からなり、長屋門は馬屋が事務所、仲間部屋が休憩所、物置はそのまま物置として活用されています。母屋の式台から玄関に上がると、天井から提げられた武具掛けに槍と弓が並べられています。玄関の隅では侍の人形がお出迎え。人形が動きますと受付で聞かされていても、想定よりリアルな人形で驚かされました。奥座敷にも当主と奥方、子供の人形が鎮座しています。こちらも動き出すのか? と少々身構えてしまいました(動きません)。奥座敷の奥には中庭が広がり、池や庭石は往時のままだそうです。いったん母屋を出て台所の土間を抜けると井戸と風呂があり、その先の資料館には鎧兜に弓矢や火縄銃、陣羽織や裃、藩札や検地帳などが展示されていました。
両家ともに中級の武家屋敷ながら、それぞれ趣が異なっていて、どちらも興味深く拝見しました。備中松山城、つくづく見応えのある城です。
+ 続きを読む









