箕冠城は箕冠山の標高237mの山頂に築かれていて、東に堀切を経て二段の郭が
続いていて、その周囲を帯廓が囲みます。その下を土塁を備えた横堀が東西に続き
その南が二の丸とされ、その南に堀のごとき箕冠清水が存在します。山頂からは周囲の山々が
良く見え、遺構を良く残し、城域の近くまで車で行くことが出来ます。
大熊氏によって築かれた城で、上杉謙信に仕えた大熊朝秀の代に謙信が出家して上杉家に動揺が
走った際に武田信玄に内通し、謙信に反旗を翻しました。その後、謙信配下の上野家成に敗れ、永禄6年
(1563)武田信玄の配下になり、山県昌景の与力になり大いに活躍したと有ります。
武田勝頼にも最後まで従い、天目山の戦いで討ち死にしたとのことです。
一騎打ちに強く、長野業盛を攻めた際に上泉信綱との一騎打ちで無傷で引き分けたとされています。
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