新高山城は小早川氏代々の居城である高山城の沼田川をはさんだ対岸に築かれています。
沼田小早川氏を継いだ隆景によって天文21年(1552)に改修されたとあります。
標高197.6mの山頂部に本丸を頂き北側一帯と西側の尾根上に郭が展開します。
南には匡真寺跡と呼ばれる郭があり、さらにその南の頂上部に鐘の段と呼ばれる
郭が存在します。匡真寺跡の南東に続く登城道はいくつかの番所跡が付随し土塁を
備えます。本丸の北側に半壊する釣井の段の周辺には石垣が良く残り石積みの井戸が
六つも残っています。城主の隆景のほかに多くの家臣団がいたらしいのですが、夕飯前
の井戸汲みの渋滞解消にも一役買ったようです。
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