はじめに「史跡根城の広場」に隣接する八戸市博物館へ。古代から近代にいたる八戸の歴史がさまざまな資料展示によって紹介されており、たくさんの生きた史料に触れることができました。根城の歴史も学んで探索スタートです。
八戸城東門の移築と伝わる門が「根城の広場」への入口になります。訪問時はピカピカの銅板葺きと新しい板塀にお色直し中でした。雪国は工事可能な期間も限られているでしょうし、見えない苦労も多いことだろうと思います。門を通れなかったことは残念なことではなく、歴史遺産を未来へつなぐ大切な場面にめぐり合わせたことを記憶しておきたいと思いました。
2回目の訪問となる今回は8つの郭をすべて歩きます。東構を少し歩いたあと三番堀へ向かいました。
三番堀は国道の向こう側の大きな堀で、住宅地となっている岡前館をぐるりと囲んでいます。堀に沿って歩いてみると見通しはいいのですが幅の広さが住宅地への侵攻を心理的にも阻み、このまま外周を歩き続けるしかないな、という気持ちにさせられました。
続いて沢里館に上がってみました。
こんなにかっこいい堀が隠れていたなんて!と思わず感嘆の声をあげてしまう曲線美。
幸い埋もれるほどの雪ではなかったので、地面を足で踏みしめ景色を目に焼きつけ思いっきり空気を吸い込んできました。岡前館へ抜ける堀底道から見上げる壁も、これは引き下がるしかないなぁという高さでした。
郭内に見える建物は「奥州南部糠部三十三番観音十二番札所」。利用しませんでしたが北側に石段があります。
「根城の広場」に向かいつつ通った岡前館は堀跡の一部が道路として利用されているように見え、国道側に「岡前阯」の碑も見つけました。
南側を一周して戻ってきた「根城の広場」。
東善寺館、中館は何気なく歩いているところも大発見による通路遺構だと思うと感慨深く、“裏側”から見上げる郭も惚れ惚れする高さで、自然と人間のコラボレーションによる屋外展示の傑作を鑑賞しているような気持ちになってきました。
そしてやっと本丸です。
はるばるここまでやってきたので、入れる建物内は片っ端から入ります。いろいろな仕掛けや興味をひかれるものがあって楽しかったです。建造物だけでなく、西門あたりから見下ろす土塁や堀跡もすてきでした。
このあたりでそろそろ終了かなとバス停に向かったのですが、本丸西側の堀や西の沢を素通りすることができずに寄り道を。するとそこにはまるで城旅の最後の贈り物のようなすてきな景観が広がっていました。その中を歩けることがまた楽しくて。西門があんなところに見える!とか、ここはあそこに繋がっているんだ!とか、最後までワクワクしっぱなしの楽しい時間が過ごせました。
15時過ぎに八戸駅でやっとせんべい汁ランチをいただくことができました。
(写真を撮ったはずなのですが消してしまったみたいで見あたらないです🥲)
おみやげにと何気なく買った“せんべいの耳”もドストライク。レンチンしてカリカリにしてもおいしかったです。
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