念願の適塾訪問。予想はしていたが高層ビルの谷間にある異空間に存在。「ついに来たか」という感じ。1階の教室や展示を見て急階段を上り2階へ。まず目に入るのが、刀痕が刻まれた大きな柱で、血気盛んな若者たちの情熱が伝わってくる。そして、ここが『福翁自伝』に出てくる所謂「大部屋」かと思うと非常に感慨深く、しばし座り込み思いに浸る。自分が今居るこの場所で、大村益次郎や橋本佐内や福沢諭吉らが寝食し、勉学に励んだのかと想像すると、感動で全身が震えて止まらなくなる。
福澤は適塾時代を振り返り「目的なしの勉強」を提唱しているが、自分も気持ちを新たに「目的なしの勉強」に一層励みたいとの思いを強くする。適塾の大部屋でとても幸せな時間を過ごさせてもらった。まさにこれが歴史探訪の醍醐味である。
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