(続き)
一乗谷では18例もの庭園遺構が確認されているそうですが、特に優れた以下の4庭園は「一乗谷朝倉氏庭園」として特別名勝に指定されています。
朝倉館跡庭園
朝倉館の最奥に造られた庭園で、山裾の池庭、枯山水様の平庭、中庭の花壇からなり、池庭には泉殿と小座敷が張り出すように建てられていて、安島石の滝石組と池底に敷き詰められた河原石が特徴です。平庭には緑泥片岩が、花壇には笏谷石が用いられ、雨の日には色彩の変化が楽しめるように造られています。
湯殿跡庭園
朝倉館南東部の高台に造られた一乗谷最古の庭園で、観音山を背景とし荒々しく勇壮な石組みが特徴です。朝倉館を見下ろす位置にあり、西側を朝倉館から観音山を巻くように続く空堀が走っていました。…ということは、湯殿跡庭園も朝倉館に含まれるんですね。
諏訪館跡庭園
諏訪館は五代当主・義景の側室・小少将の館と伝わり、上下二段で構成される一乗谷で最も規模が大きく壮麗な庭園です。下段の滝石組に用いられている「諏訪の立石」と呼ばれる高さ4mを超える巨石には、江戸期以降に朝倉氏供養のため三代当主・貞景、四代当主・孝景の法名が彫られています。
南陽寺跡庭園
南陽寺は三代当主・貞景が再建した尼寺で、発掘調査で仏殿と庭園が確認され、石組と池泉が見られます。五代当主・義景が足利義昭を招いて観桜の歌会を催した庭園であり、義昭(義秋)と義景が詠んだと伝わる歌の碑が建てられていました。この後に朝倉氏がたどる運命を思うと、この頃が絶頂期だったのかなぁ…などと思ってしまいます。
もちろん、庭園だけでなく並行して一乗谷の他の見どころもめぐっています(続く)。
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