江戸初期に青木一重が築いた三方に堀をめぐらせた方形の陣屋で、青木氏14代のもとで明治を迎えました。
阪急宝塚線・大阪モノレールの蛍池駅西側一帯が陣屋跡ですが、宅地化により遺構は消滅しています。ただ、この地で250年以上続いた陣屋だけあって周辺には麻田陣屋や麻田藩にゆかりの史跡がいろいろとあるようなので、阪急レンタサイクルでめぐってみました。
麻田藩陣屋跡(豊中市螢池中町)
陣屋跡に石碑と標柱、説明板が立てられています。金柵越しながらまた見られるようになっていました。今後は公園として整備されるようです。また、近くの民家に陣屋門が移築されているようですが、見落としてしまいました…。
報恩寺(豊中市春日町)
麻田藩主邸表玄関が書院玄関として、陣屋門が山門として移築され、麻田藩主邸表玄関の説明板と標柱が立てられています。
上西家長屋門(豊中市刀根山元町)
西門とも云われる番所を備えた長屋門が民家に移築され、説明板が立てられています。
中家茅葺門(豊中市中桜塚)
茅葺の長屋門が民家に移築されています。説明板等は見当たりませんでした。
正光寺山門(池田市住吉)
山門は麻田陣屋からの移築(再移築)と伝わるものの、疑義もあるようです。また、麻田藩主にまつわる「夜泣き岩」の伝承もありますが、一般公開はされておらず、訪問時は山門は閉ざされていました。
佛日寺(池田市畑)
麻田藩二代・青木重兼が創建した麻田藩主の菩提寺で、藩主累代の墓所がある…んですが、何故か山門の写真だけ撮って次に向かってしまい、未確認です。下調べもしてあったのに何をやってるんだか…。
屋敷山稲荷(箕面市箕面)
麻田陣屋とは直接関係はないようですが、屋敷山稲荷が麻田藩支藩の陣屋跡です。陣屋としての遺構は見当たらないものの、台地の突端に位置することは感じられました。
…と、豊中市、池田市、箕面市と広範囲に3時間あまりかけてめぐりましたが、それでも210円。阪急レンタサイクル、マジぱねぇぜ…。街中の史跡めぐりには駐車場所に悩まされずに済む自転車がベストですね。
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