ゲームの聖地でもあるお城
(2014/03/31 訪問)
【高機動幻想ガンパレードマーチ】
熊本城に行きたかったのは、実はあるゲームの聖地巡礼も兼ねていました。
お城が聖地のゲームというと戦国時代ものを思い浮かべる方も多いと思いますが、このゲームはまさかのSF。
1999年に発売されたPS用ソフト「高機動幻想ガンパレードマーチ」というゲームです。
このゲームは熊本県が舞台という珍しいゲームで、しかもゲームのクライマックスでは、
なんと「熊本城攻防戦」というラスボスとの決戦の場所にもなります。
ご当地アニメだとか、聖地巡礼といった単語もなかった時代、
東京や京都ではなく、熊本という地方を舞台に世界の命運をかけた戦いが繰り広げられるこのゲームが、
九州出身の私としては大好きで、いつか行ってみたいと思っていました。
2014年、まだ震災前の熊本城は、ゲームの思い出をいささかも裏切らない美しく壮健な城塞でした。
確かに、純然たる防御施設としての完成度が高い。夕日に照らされた天守閣の姿は必見です。
【ゲームゆかりのお店】
余談ですが、熊本城から歩いて行ける距離に、ゲームに登場したお店が実在しています。
もつ鍋屋「味のれん」というお店です。
私が訪れた2014年3月でも既にゲーム発売から15年が経過しており、また、店をリニューアルした関係で、店名以外にかつての面影はありません。
ですが、店に入ってメニューを見てみると、何とそこにはもつ鍋屋には不釣り合いな「アップルパイ」が!
このアップルパイ、ゲームに登場するものの実際の味のれんにはなかったメニューなんです。
それをゲームファン向けに新たに加えてくれたというエピソードがあったのですが、それはゲーム発売直後のお話。
まさか15年経ち、店もリニューアルした中でまだ遺してくれていたのかと感激しました。
注文する人はきっとゲームファンだと分かるのでしょう。
店員さんが「ごめんね、声優さんのサインとかはもう飾ってないんだけど……」とお話してくれました。
15年前、ゲームの主人公と同じ十代の少年だった自分が、大人になって初めてやってきたお店で、
何故か何度も来たことがあるような懐かしい気持ちになったのは、良い思い出です。
熊本城を観光の際は、味のれんのもつ鍋料理のことも思い出して足を運んでみてはいかがでしょうか?
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