再訪▪城廻りvol.8 篠山城②
(昭和57年3月6日訪問▪平成31年4月7日再訪)
現在、篠山城を訪れてみると東側の三の丸に小学校があるだけで、その他は南、西、北側はとても広いオープンスペースとなり、駐車場やデカンショ祭りなどのイベント会場として利用されていますが、何か広大な空き地に少し寂しさを感じます。
これは、これまでの整備計画により、城と関係のない施設を城外移転するという計画に沿って実施されてきたものです。
また、計画当初は本丸にある青山神社や東側の三の丸にある篠山小学校も移転の対象になっていましたが、時代や状況の変化により、民俗資産として、または郷土愛を育んできた場として一番よい在り方を今後検討するというふうに、少しニュアンスが変わってきています。
最近、「お城が遠くなった」と市民からの声もあがるなど跡地の活用面が追いついていないという問題も。
しかし、お城ファンの私たちにとってはとても魅力的な篠山城。武家屋敷や商家群が多く残っているのも魅力の一つ。今後の計画でも、三の丸南側の南廊下門などの整備や大手馬出の整備などが予定されています。
歴史ファン、観光客や市民たちで賑わう篠山城をまた見ることができる日も近いのかもしれません。
三の丸がどのように整備、活用されていくのか楽しみでなりません。
(写真の説明です)
⑪手前の三の丸は篠山中学校のグランド。その先に南馬出の土塁が見えています。
⑫南馬出は完存する遺構ですが、木々が生い茂り土塁はあまりよく観察できませんでした。
⑬天守台には忠魂碑が建っていました。
⑭天守台上の忠魂碑は平成10年に城外移転。二の丸西側石垣上には、大書院と一緒に復元された大広間の屋根が見えています。
⑮左側の馬出内部には旧多紀福祉事務所の建物がありました。右の土橋は廃城後のもの。
⑯土橋は昭和57年に撤去されました。馬出内部の建物も撤去され、ポケットパークになっています。
⑰東馬出の北側の堀。
⑱旧多紀福祉事務所の建物と土塀が撤去されています。
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