城はあくまで「史跡」つまり歴史上の遺物であると思う。しかし城は今も尚変化している。
個人的に月山富田城は今回で3回目になるが、来るたびに新しい顔をみせてくれる。
初めて訪れた3年以上前は、城下に近い曲輪や七曲がりのある急斜面の山裾は自然林が生い茂り、ほぼ整備がなされていなかった。
それが1年半前の前回は七曲がり部分、今回は城下に近い曲輪部分の木々が伐採され往時の城郭の姿がはっきりと観れるようになっていた。月山富田城は今まで「城=天守」といったそれまでの私の固定観念を崩すきっかけをつくった思い出の城でもある。
過去の遺物であるはずの城がそこに携わる人たちの情熱により今も尚変化し進化を遂げている。
もちろんその流れは月山富田城に限った話ではないが、中世に生まれた山城のなかではこの月山富田城がその象徴的な存在になっていることは間違いなさそうだ。城の知識の有無は関係ありません。私自身もまたいつか訪れたいし、興味を少しでも持たれた方にも是非訪れて頂きたい名城の一つです。
+ 続きを読む











