「まもる会」の方に。
(2020/09/26 訪問)
【家×お城】の武将の像クイズ(カルビンさん出題、朝田辰兵衛さん解答)でマニアックなお城と知り、何かあるに違いないと期待して北長岡から徒歩で向かいました。
金峯神社の先、安禅寺に水堀と土塁、そして堀直竒像。像を仰ぎ見、解説を読んでいると「どこから来たの?」と声をかけられました。東京からとこたえると「あなたは持っている。10時に住職さんが来られるので話を聞くといい」と。
声をかけてくださったのは「蔵王堂城の史跡をまもる会」の方で、このとき9時40分でした。住職さんは上越のお寺と兼務されておられ、たまたまこの日はこちらに来られるとのことで、その方もいらしていたのでした。
そして住職さんが来られるまでの間、蔵王堂城や堀直竒のこと、長岡の歴史などについてたくさん教えてくださいました。
安禅寺が本丸で、金峯神社が二の丸。水堀は本来は二の丸の外側にあり、現在の橋の両側の土塁は繋がっていたと。長い土塁が見える気がしてきます。ここに虎口があったのでは本丸に簡単に突入されてしまいそうです。本丸は信濃川が天然の要塞となるので二の丸の防御を強化。道が今でも鉤形なのはその名残なのだそうです。駅から歩く道、城跡に向かうにつれ入り組んだ住宅街となっていて「次の角を右、その次を左。その次は曲がらないで丁字路にぶつかったら右…」とぶつぶつ呟きながら歩きましたが、気づかぬうちに攻め手体験をしていたとは、やはりここはマニアックなお城でした。
蔵王堂城、長岡城だけでなく村上城や高田城にも関わった堀直竒は朝鮮出兵で築城を学んだのかもしれない。大坂の陣など大舞台で活躍するだけでなく、漁港の整備、米の流通システム考案など領民のこともとても大切にした直竒を地元はもっとアピールしてもいい。そんなお話も伺いました。土塁の上に祀ってある妙徳院のこと、堀部安兵衛のこと、100年ぶりの護摩焚きのこと、堀の水を抜いたらウシガエルがたくさんいたこと、その他にもたくさんのお話を聞かせてくださいました。そして住職さんに取り次いでくださり、本堂の歴史ある仏像などを見せていただき、お話を伺うことができました。親切な方に出会え、ホントに私、持ってたなぁと思います。感謝です。
「まもる会」の方々は草刈りなど城跡の維持整備活動もされているのだそうです。おかげさまで藪に阻まれることなく見学することができました。
帰りは信濃川を眺め、長岡駅まで歩いて戻りました。途中、川西屋さんで酒饅頭をテイクアウト。雨が上がったので長岡城二の丸跡にもう一度寄りました。
良き城旅でございました!
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