梶原景時の孫である梶原景親が築城し、小牧長久手の戦いでは秀吉軍の砦であった城
(2022/02/12 訪問)
興禅寺は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で登場した中村獅童さん演じる梶原景時を開基とする梶原氏の菩提寺で、梶原景時や梶原一族の墓所があります。
山内一豊の母 法秀院の出生地でもあるそうで、大河ドラマ「功名が辻」を見ていたので嬉しかったです。
興禅寺一帯も羽黒城の城域か屋敷であったようで、境内の裏には土塁が残っていました。
羽黒城の主要部は興禅寺の北東側直ぐの所にあり、梶原景時の孫である梶原景親によって1201年に築かれたとされます。
戦国時代まで梶原氏の居城で織田信長に仕えましたが、「本能寺の変」で梶原家は絶え廃城となったようです。
その後、「小牧・長久手の戦い」では秀吉軍の砦として再修築され、山内一豊、堀尾吉晴が守ったとされます。
南側の高台は、前方後円墳を利用したようで、古墳の前方部の最高所に城址碑があります。
高台の北側下は急な切岸となり、幅広の堀状と合わさって見応えがありますが、元は古墳の濠の可能性もあるかもしれません。
高台直下は更に低くなった細長い横堀が廻っています。
その堀状を挟んで北側の曲輪は竹藪の平地です。
南西側にはクランク状の堀と土塁があり、これが遺構ならテクニカルですが、どうでしょうか。
北側には東西に長い土塁が残っています。
城の縄張りが掴み辛いですが、色々想像し楽しめました。
城の北にある公園には、源頼朝から梶原景時の嫡男景季に与えられた名馬の磨墨の塚が祀られています。
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